【4月25日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2016)第4戦のスペインGPは24日、ヘレス・レーストラック(Jerez Racetrack)でMotoGPクラスの決勝が行われ、モビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)が見事な走りを披露し、今季初勝利をポールトゥウィンで飾った。

 2位にはチームメートのホルヘ・ロレンソ(Jorge Lorenzo、スペイン)、3位にはレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が続いた。

 10戦ぶりの優勝を果たしたロッシは、総合順位で3位にとどまっているものの、現在首位のマルケスを24ポイント差で追い上げており、2位のロレンソには7ポイント差まで肉薄している。

 昨季の年間タイトルを逃したロッシにとって、今回の勝利は格別なものとなった。スペイン・バレンシア(Valencia)で行われた昨季の最終戦では、マルケスが同胞のロレンソにタイトルをもたらすために、ロッシの走路を故意にふさいだという疑惑が浮上していた。

 ロッシは「良いペースで走れた。スタートから好調で、このような勝ち方ができたのは味わい深い」と語った。

 通算7度の世界王者に輝いた実績を持つロッシは、へレス(Jerez)では全カテゴリーを合わせて9勝を挙げているものの、同地での勝利は2009年以来となった。

 ロッシは「完璧な週末になったと思う。金曜日(22日)の午前中からスピードに乗っていたからね」とコメント。「バイクの調子がとても良く、レース中もファンタスティックだった。チーム全員に感謝している。特に自分のクルーにね」

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