【4月22日 AFP】ポップミュージック界のアイコンで、ファンクとロックを融合させたサウンドの草分けとして音楽界で最も影響力のある人物の一人となったプリンス(Prince)さんが21日、米ミネソタ(Minnesota)州の自宅にあるスタジオで死去した。57歳だった。

 プリンスさんは1週間前、重いインフルエンザにかかって入院したものの、その後大事には至っていないとしていた。

 プリンスさんの広報担当者は、「伝説のアイコン的パフォーマー、プリンス・ロジャース・ネルソン(Prince Rogers Nelson)がけさ(21日朝)、所有する(自宅兼スタジオの)ペイズリー・パーク(Paisley Park)で亡くなったことを、深い悲しみをもって認めます」と述べた。

 同州カーバー(Carver)郡保安官事務所が出した声明によると、緊急通報を受けて現場に駆け付けたところ、スタジオのエレベーター内で意識不明となっていたプリンスさんを発見したという。蘇生処置を施したが、そのかいなく同日午前10時7分(日本時間翌22日午前0時7分)に死亡が確認された。詳しい死因は現在も調査中だという。

 プリンスさんは1980年代、ファンクやロックの要素を融合させたミネアポリス・サウンドで世界中に旋風を巻き起こした。1984年のアルバム「パープル・レイン(Purple Rain)」は、史上最高のアルバムの一つと評されることも多い。(c)AFP/Frankie Taggart with Shaun Tandon in New York