【4月21日 AFP】リオデジャネイロ五輪の聖火採火式が21日、ギリシャの古代オリンピア(Ancient Olympia)の遺跡で行われ、南米初の五輪開催地を目指す聖火リレーが始まった。

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は、リオ五輪が「危機に揺れる世界」で実施されると述べた上で、「今回の五輪大会は困難な時期に希望のメッセージとなる──そして聖火はこのメッセージをブラジル各地に、そして全世界に運ぶだろう」と語った。

 4か月かけて実施される聖火リレーは、ギリシャの一部を通過し、ブラジルの多くの都市を巡り、8月5日に開会式が行われるリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)に到着する。

 ただ、五輪開催国ブラジルでは、政府会計の不正操作をめぐってジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領を弾劾する動きが進んでおり、ルセフ氏は聖火採火式への出席を中止。五輪開催に向けた準備に、政治危機が影を落としている。(c)AFP