【4月20日 AFP】オランダ北部テセル(Texel)島のカープ・スキル(Kaap Skil)博物館で開かれている展示会で、完璧な保存状態で見つかった17世紀のシルクのドレスが公開されている。ドレスは、牛の角で作られ赤いベルベット製の入れ物に収められていたシラミ取りのくしなどの品とともに、オランダ沖で沈没して砂地の海底のおよそ5メートル下に埋まっていた帆船から地元のアマチュアダイバーらによって発見された。

 オランダの考古学者ロブ・ファン・エーデン(Rob van Eerden)氏は「傷みがないので今でも着られそうなほどです」と興奮気味に語り、ツタンカーメン(Tutankhamen)の王墓を開けるのに匹敵するほどの発見だと述べた。

 しかし、この船に誰が乗っていたのかは謎のまま。オランダの王家であるオラニエ・ナッサウ(Orange-Nassau)家とつながりのある当時の英王家スチュアート(Stuart)家の紋章の入ったブックカバーが見つかったことからさまざまな臆測を呼んでいる。展示会の会期は来月16日まで。(c)AFP