【4月19日 AFP】韓国で自分のフライドチキン店にフランスの高級ブランド「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」に似た名前を付けた経営者に対して、ソウル(Seoul)中央地裁はこのほど、ルイ・ヴィトン側に1450万ウォン(約139万円)の罰金を支払うよう命じた。経営者が商号の使用差し止め命令に従わなかったため。地元メディアが19日報じた。

 キム(Kim)という姓のみ明らかにされているこの経営者は、ソウル市内に持つフライドチキン店を、韓国語で「鶏の丸焼き」を意味する「トンタク(tongdak)」をもじって「ルイ・ヴィトン・タク」と命名。これに対してルイ・ヴィトン側はブランドを傷つけると反発し、昨年9月にキム被告を訴えた。

 ソウル中央地裁は翌月、キム被告に商号の使用差し止めを命じ、従わない場合は1日につき50万ウォン(約4万8000円)の罰金が科されると警告した。

 キム被告はその後、店を「チャルイヴィ・トンタク(chaLouisvui tondak)」と改名したが、ルイ・ヴィトンは再び提訴。地裁は今週キム被告に対し、改名後の商号で29日間営業を続けたとして罰金計1450万ウォンの支払いを命じた。

 韓国英字紙コリア・タイムズ(Korea Times)によれば、判事は「被告は単語を違うところで区切っていたが、二つの名前は同じように聞こえる」と述べたという。(c)AFP