【4月19日 AFP】英ロンドン(London)を走る地下鉄の駅1か所で18日、混雑の緩和に向けて、エスカレーターの両側での歩行禁止が試験的に導入された。通常は急ぐ人のためにステップの左側を開けておくのがマナーとされるが、予備的な実験では両側とも立ち止まる方式にした方が混雑の緩和につながったという。

 エスカレーターで歩かないように呼び掛けているのは、市内中心部にある地下鉄駅でも有数の乗り換え客の多さで知られるホルボーン(Holborn)駅。利用者全員の移動を速めることを目指し、上りのエスカレーターに限って実施している。

 同駅では先に歩行禁止を3週間実験したところ、混雑が30%緩和されたという。今回は半年にわたって実施する予定だ。

 ロンドンは人口が過去最多の850万人超に膨らみ、2030年までに1000万人に達すると予測されている。地下鉄も利用者が13億人余りと前年から3%伸び、過去10年では約3割急増していることから、大規模な拡張・改築計画が進められている。(c)AFP