【4月19日 AFP】中東エルサレム(Jerusalem)で18日、バスが爆弾攻撃を受けて炎上し、少なくとも21人が負傷した。イスラエル警察が発表した。医療関係者らによると、うち少なくとも2人が重傷だという。警察は、負傷者の中に爆弾攻撃に関与した者がいないかどうか調べを進めている。

 事件の詳細はまだ明らかになっていないが、警察によると、現場はエルサレムの比較的孤立した地区。バスで爆弾が爆発し、火が別のバス1台と車1台に燃え広がったという。

 警察は当初、爆発は無人のバスで発生し、燃え広がった火で近くの別のバスや車に乗っていた人がけがをしたと伝えていたが、その後、爆発は客の乗っていたバスで発生したと訂正した。

 イスラエルの治安機関シンベト(Shin Bet)はこの爆発を、「テロ攻撃」と言及。22日夜から始まるユダヤ教の「過ぎ越しの祭り(Passover)」を前に、事件を受けて警備がいっそう強化されるとみられる。

 今回の事件がパレスチナ人による爆弾攻撃だと確認された場合、昨年10月に始まり一時は落ち着きを見せていた暴力の連鎖が、また拡大する可能性もある。(c)AFP/Joe Dyke