【4月18日 AFP】熊本県を中心に相次いでいる地震で甚大な被害の出ている南阿蘇村では、18日現在も依然として9人が行方不明のままだ。16日未明の本震発生から、不明者の生死を分けるとされる72時間が迫るなか、懸命の捜索活動が続けられている。

 14日以降の一連の地震ではこれまでに少なくとも42人が死亡。南阿蘇村で倒壊した建物の下敷きになったり土砂崩れに巻き込まれたりしたとみられる不明者は、県関係者によると1人減って9人となった。

 現場では自衛隊員数十人が地元の救援隊員や災害救助犬と共に、土砂の下20メートル近くに生き埋めになっているとみられる4人の捜索に当たっている。

 自衛隊員の1人は現場の土砂について、柔らかく空気を含んでいるため余震のたびにさらに崩れ落ちていくとAFP記者に語った。土砂に流された家屋は少なくとも4棟で、道路が寸断されたために立ち往生していた重機がようやく今朝になって到着したと説明した。

 政府によると、熊本県内で避難を余儀なくされている人の数は11万人超に上る。救援や捜索にはこれまでに2万5000人が投入されている。(c)AFP/Harumi OZAWA