【4月18日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2016)は17日、シングルス決勝が行われ、大会第5シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は7-5、5-7、6-0で第13シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)に勝利し、9度目の優勝を飾った。

 ツアー通算100回目の決勝に臨んだナダルは、モナコで4年ぶりの戴冠を果たすと、ATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)では、一昨年のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2014)以来となる優勝で、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と並ぶ28個目のタイトルを手にした。

 2005年から大会を8連覇した経験を持つナダルは、モンテカルロ(Monte Carlo)での戦績を驚異の58勝4敗に伸ばし、クレーコート大会の決勝では、通算48勝8敗と高い勝率を記録している。

 この試合では、両選手がアンフォーストエラーを連発し、合計34回のブレークチャンスが記録された。ナダルは、21回のブレークチャンスのうち8回をものにし、モンフィスは13回のうち5回でブレークに成功した。

 1時間を超える接戦の末に第1セットを先取したナダルだが、第2セットではブレーク合戦で4-4とリードを広げられず、第11ゲームで決定的なブレークを許し、モンフィスに6-5と先行された。

 ナダルは第2セットを落とすも、第3セットで一気にエンジンがかかると、一方的な展開で試合を進め、最後は「ベーグル」でフルセットを制した。

 試合を終えたナダルは、「再びマスターズで優勝できてうれしい」とすると、「ここ数年は厳しいシーズンになっていたけど、今年は非常に良い準備ができていた。序盤は苦しんだけどね」と明かした。

「今大会での経験が自分の助けになるだろう」としたナダルは、これから地元開催のバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2016)に向かう。

「この優勝は、自分にとって大きな意味を持つ。これからの数大会が、良いものになるよう願う。BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2016)から、2大会連続で良いプレーができたことに満足しているよ」

 四大大会(グランドスラム)通算14勝のナダルは、クレーシーズンの開幕で弾みをつけ、全仏オープン(French Open 2016)にも期待がかかる。(c)AFP