【4月17日 AFP】(更新、写真追加)熊本県では14日以降の一連の地震による死者が、16日までに少なくとも41人に上っている。また、少なくとも6人が行方不明となっている。熊本県広報によると、負傷者は1000人近くに上り、うち184人は重傷だという。

 余震は熊本県など九州中部を中心に約400回に上っている。熊本周辺では大雨により地盤がゆるみ、余震で土砂崩れが発生する恐れがあるとして、当局が警戒を呼び掛けている。各地で大規模な地すべりにより、住宅や道路、線路などが押しつぶされている。

 政府は16日、倒壊した家屋や土砂に住民が下敷きになっている可能性があり、自衛隊員2万5000人や消防、医療部隊などを投入すると発表した。

 東海大学(Tokai University)は、熊本県南阿蘇村にある同大大学寮が地震で倒壊して十数人が下敷きとなり、17日朝までに学生2人の死亡が確認されたと公表した。

 ダム決壊の危険があるとされる地域の約300人を含め、これまでに9万人以上が避難している。熊本市近郊の山村地域では地すべりで道路が寸断され、一つの集落では少なくとも500人が孤立しているとみられている。

 九州電力(Kyushu Electric Power)によると、約8万世帯が停電したままで、約32万世帯で断水しているという。(c)AFP