【4月15日 AFP】米ニューヨーク(New York)州で、20年ぶりに総合格闘技(MMA)の興行が解禁された。同州は、1997年から米国で唯一、MMAの興行を違法としてきた。初戦は11月12日、聖地マディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square GardenMSG)で行われる。

 ニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事は、MMAの興行を許可する法令に署名し、合法化後初の試合が予定されるMSGで記者会見に臨むと、「長年かかったが、待つ価値はあったと思う」とコメントした。

 総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」を運営するロレンゾ・フェティータ(Lorenzo Fertitta)氏は、「大きな意味を持つ。昔から、反対派が持ち出す最初の主張は『いずれにしろ、ニューヨークでは認められていないから』だった。これからは、そういった議論がなくなる」とコメントしている。

「メディアをはじめとするさまざまな面で、世界一の影響力を持つ街、ニューヨークで興行することで、この競技に対する認識は変わるだろう」

 アイルランドの首都ダブリン(Dublin)で行われた試合後に、ポルトガル人ファイターのジョアン・カルバーリョ(Joao Carvalho)が死亡したことを受け、MMAをめぐる新たな論争が起きているものの、フェティータ氏は、「競技を見てから判断してほしいものだ」と主張している。

「ニューヨーク州アスレチック・コミッション(NYS Athletic Commission)の規則に従い、安全な、正しいやり方で進めていく」

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