【4月14日 AFP】パキスタンのナワズ・シャリフ（Nawaz Sharif）首相が競売サイト「イーベイ（eBay）」に出品され、14日までに入札価格が9万ドル（約1000万円）余りに跳ね上がった。世界中で行われていたオフショア取引の実態を暴露した「パナマ文書（Panama Papers）」をめぐり、シャリフ首相に怒りを感じた匿名のユーザーが出品した。

「役立たずのパキスタン首相、ナワズ・シャリフを売ります」と、出品者であるユーザーネーム「マスタビス（mastavis）」は投稿。「不具合付き」だとシャリフ首相について説明し、さらに「不要になりました。多少優しく取り扱う必要があります」と続けた。

「動作していません。今まで一度も機能しませんでした。生まれながらに欠陥があり腐敗していました。同製品シリーズとそのファミリーは遺伝的に欠陥があり腐敗しているのです…。持って行って下さい、そしてこの病をわれわれから取り去って下さい」

　シャリフ首相は、家族が複数のオフショア企業とつながりを持っていることがパナマ文書で明らかにされて以降、窮地に立たされている。政治的後継者と目されている娘をはじめ、子ども4人のうち3人の名前がパナマ文書に掲載されていた。

　14日午後までに入札は100回に達し、入札価格は9万4000ドルを付けたが、しばらくしてこの競売はサイトから削除された。(c)AFP