【4月14日 AFP】シリア北部アレッポ(Aleppo)県の要衝で政府側部隊と反政府武装勢力が激しい戦闘を繰り広げ、10日からの4日間に双方で計100人以上が死亡した。在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が13日明らかにした。

 激戦が交わされているのはアレッポ南部のエイス(Al-Eis)とハントゥマン(Khan Touman)の周辺。監視団によると、10日から13日までに国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」の戦闘員ら反政府側の61人が死亡、政府側の50人が死亡した。

 監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は「過去24時間だけで反政府勢力とアルヌスラ戦線の構成員42人、政府側の34人が死亡した」と述べた。

 政府側がアルヌスラ戦線の支配下にあるエイスの奪還を試みる一方、アルヌスラ戦線は政府側が掌握する近郊のハントゥマンへの攻撃を開始した。

 シリアの内戦をめぐっては国連(UN)の仲介による和平協議が13日、スイスのジュネーブ(Geneva)で再開した。米国とロシアの呼び掛けによる停戦が発効しているが、アルヌスラ戦線とイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は対象に入っていない。(c)AFP