【4月14日 AFP】ニュージーランド北島のネーピア(Napier)にある国立水族館で飼育されていたタコが、狭い排水管を通って海へと大脱走を果たした。水族館関係者は「脱出芸の名人」と驚いている。地元メディアが報じた。

 逃げ出したのはラグビーボールほどの大きさをした雄の「インキー」。地元メディアのフェアファックス・ニュージーランド(Fairfax New Zealand)によると、水槽の隙間から抜け出したあと、ぬれた床をはい進み、直径15センチの管を通って海に逃げた。

 水族館のロブ・ヤレル(Rob Yarrell)館長は地元放送局メディアワークス(MediaWorks)の取材に「タコは実に頭が良く、好奇心も旺盛だ。チャンスがあればあたりを探索しようとする」と説明。ほんのわずかな隙間を見つけて逃げ出したようだと舌を巻いた。

 ヤレル館長は地元紙ニュージーランド・ヘラルド(New Zealand Herald)に対して、タコは概して「脱出芸の名人」だと説明。今後、残りのタコの監視態勢を強化する方針だと語った。(c)AFP