【4月13日 AFP】シリアでは13日、人民議会選挙の投票が、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権の支配地域下で行われた。反体制派は選挙を違法と批判し、ボイコットを呼びかけている。一方でスイスのジュネーブ(Geneva)では同日、国連(UN)が仲介するシリア和平協議が再開された。

 シリア全土のおよそ3分の1を占め、人口の約6割が暮らす政府支配地域では、現地時間午前7時(日本時間正午)に約7200か所の投票所が開かれた。議会選には複数の政党が参加したが、半世紀以上にわたって同国を統治するアサド大統領のバース(Baath)党が議席をさらに拡大させる見通しだ。

 反体制派は先月、アサド政権が和平協議を有利に進めるために選挙を利用していると批判し、投票のボイコットを呼びかけていた。和平協議に参加する反体制派の主要組織「高等交渉委員会(HNC)」は今回の選挙を「違法」と非難している。(c)AFP/Sammy Ketz