【4月13日 AFP】米連邦捜査局(FBI)は先月、米カリフォルニア(California)州サンバーナーディーノ(San Bernardino)で昨年12月に起きた銃乱射事件の容疑者のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」のロック解除に成功したと発表していたが、この際に、プロのハッカーたちが発見した少なくとも一つのソフトウエア上の欠陥が役立っていたと、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が12日、報じた。

 ワシントン・ポスト紙はこの問題に詳しい人々からの話として、ハッカーたちの協力に対し、一度だけ均一の報酬が支払われたと報じている。

 iPhoneには4桁の暗証番号の入力を10回間違えると機器内部に保管されたデータがすべて消去されるという機能があるが、ハッカーらが発見した欠陥をもとに製造されたハードウエアを用いて、この機能を無効化することができたという。

 昨年12月2日、14人が死亡する銃乱射事件が発生し、サイード・ファルーク(Syed Farook)容疑者とタシュフィーン・マリク(Tashfeen Malik)容疑者は警官隊との銃撃戦で死亡した。この事件をめぐりFBIは先月末、第三者の協力を得て容疑者の使用していたiPhoneのロックを解除することに成功したと発表していたが、協力者の身元は明らかにしていなかった。(c)AFP