【4月11日 AFP】インド南部ケララ(Kerala)州にあるヒンズー教の寺院で9日深夜から10日未明かけて行われた花火大会中、大規模な爆発と火災により100人超が死亡した事故でインドの警察当局は11日、6人を訴追する方針を固めたと発表した。

 この花火大会は当局から許可が下りなかったにもかかわらず、寺院側が強行。花火の保管場所に1発の花火が落下したことから大きな爆発が起き、コンクリートの建物が倒壊。数千人がパニック状態に陥り、これまでに109人が死亡、今も数百人がやけどなどの手当てを受けている。

 警察は、同州コッラム(Kollam)の当局が許可を拒んだにもかかわらず花火大会を実施した責任が誰にあるか追及しており、10日の段階で寺院側の実行委員3人、花火大会を行った請負業者の3人、計6人が容疑者として訴追される見通しとなった。罪状は殺人ではなく、過失殺人とされている。

 6人は全員、まだ身柄を拘束されていない。1人は入院中で、他の5人は行方が分からないという。また警察では寺院で働く他の5人からも事情を聴取している。(c)AFP/Jalees ANDRABI