【4月7日 AFP】中国にはリンゴを1日1個食べる習慣はあまりないが、新鮮な果物を日常的に食べる人は、心疾患のリスクが大幅に下がる可能性があるとの研究論文が6日、発表された。

 同様の研究はこれまでにも、欧米の人々を対象に何度も行われてきたが、食生活や疾病の傾向が欧米とまったく異なる中国で、果物を食べることが心疾患にどう影響するかについて研究されることはほとんどなかった。

 米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に掲載された論文によると、英オックスフォード大学(University of Oxford)の研究者らは、中国全土の都市部と農村部の計10か所で、心血管疾患や高血圧などの既往歴のない35~74歳の50万人近くを対象に、7年間の追跡調査を行った。

 その結果、リンゴやナシ、オレンジなどの新鮮な果物を毎日食べる人は、めったに食べない、あるいは食べたことがない人に比べて、心血管系疾患により死亡するリスクが40%、心臓発作や脳卒中など主要な冠動脈イベントを発症するリスクが34%低いことが分かった。

 果物には、血圧と血糖値の両方を下げるカリウムや食物繊維、抗酸化物質が含まれていることが知られている。

 研究チームは、およそ2億3000万人が高血圧や脳卒中、心不全などの心血管疾患を患う中国では、果物を食べることが、欧米を対象に行われたこれまでの研究でみられたよりもさらに効果的であると発見した。

 ただ、研究チームは、果物に心疾患や脳卒中を予防する効果が本当にあるかについての結論には至っていない。

 今回の調査対象者のうち、生の果物を毎日食べると答えた人はわずか18%だったが、新鮮な野菜を毎日食べると答えた人は全員に近い95%に上った。(c)AFP/Kerry SHERIDAN