【4月7日 AFP】スイス警察は6日、「パナマ文書(Panama Papers)」流出によって明るみに出たサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)のテレビ放映権の取引をめぐる不正疑惑に関連し、同国ニヨン(Nyon)の欧州サッカー連盟(UEFA)本部を家宅捜索した。

 スイス検察当局によると、今回の家宅捜査は、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)現会長がUEFA法務部長を務めていた際に署名したチャンピオンズリーグ放映権の取引をめぐる「不正管理」や「横領」の疑いを受けたもの。この取引は「パナマ文書」流出で今週明るみに出たが、スイス検察当局は、以前から捜査中だったとしている。

 UEFAは、世界のサッカー界を揺るがしている汚職問題をめぐり、米当局によって起訴されたアルゼンチンの実業家2人とチャンピオンズリーグ放映権をめぐる取引を行っていた。インファンティーノ氏は不正行為があったことを全面的に否定している。

「パナマ文書」問題ではさらに、FIFAの汚職スキャンダルで起訴されたエウヘニオ・フィゲレド(Eugenio Figueredo)前副会長との取引実績があったことが明らかになったウルグアイのフアン・ペドロ・ダミアニ(Juan Pedro Damiani)FIFA倫理委員が辞任した。(c)AFP/Ben Simon