【4月6日 AFP】イラクの武装集団に拉致され、4か月以上にわたり拘禁されていたカタールの首長一族の1人とパキスタン人1人が解放された。カタール外務省が6日、述べた。

 2人は昨年12月、イラク領内のサウジアラビア国境沿いの砂漠で、狩りの最中に拉致された20人以上の集団の一員。事件当時、拉致された人々の中にカタールの首長一族の1人が含まれていると報じられていた。

 カタール外務省は国営カタール通信(QNA)を通じ、「イラクで拉致されたカタール市民と同伴のアジア人が解放された」と発表し、「残る26人の解放に向けた取り組みを続けている」と述べた。2人の解放にあたって身代金が支払われたかどうかは分かっていない。

 一行は、イスラム教シーア派(Shiite)が多数を占めるイラク南部でキャンプを設営したところ、銃で武装した集団に拉致された。イラク南部などでは、シリアのイスラム教スンニ派(Sunni)反政府勢力を支援している湾岸諸国を敵対視する風潮が広がっている。(c)AFP