【4月5日 AFP】アゼルバイジャン西部のナゴルノカラバフ自治州(Nagorno-Karabakh)で4日間にわたって戦闘を続けていたアゼルバイジャン軍と分離独立を掲げるアルメニア系の武装組織が5日、停戦に合意した。双方が同日発表した。

 アゼルバイジャン国防省は声明で「現地時間5日正午(日本時間同午後4時)をもって軍事行動は停止される」と発表した。またアルメニア系側の報道官もAFPに対し「アゼルバイジャンとの停戦合意に達し、射撃中止命令を発した」と語った。

 一方、両軍の戦闘による死者は1日夜の戦闘開始以来、少なくとも64人に上り、係争地となっているナゴルノカラバフにおいて、過去数十年間で最大規模に衝突に発展した。

 今回の戦闘でアゼルバイジャン側は、アルメニア系が事実上支配するナゴルノカラバフで複数の戦略的要衝を掌握したと主張している。この情報が正確ならば、1994年の停戦合意以来、初めて前線が変化したことになる。(c)AFP