【4月5日 AFP】スイス北部テルビル(Therwil)にある学校が4日、生徒からの訴えを受けてイスラム教徒の男子生徒は女性教員とは握手しなくてもよいという校則を定め、国内で波紋を呼んでいる。

 この学校に通う14歳と15歳の男子生徒2人は、イスラム教では近親者を除いて異性との身体的接触が禁じられており、教員と握手をするスイスの慣習は教員が女性の場合、イスラム教の教えに反すると不満を訴えていたという。

 バーゼルラント準州(Basel-Landschaft)にあるテルビルの地方議会はAFPの質問に対し、学校側の決定は支持していないと説明する一方、「校則を定めるのは学校の責任で、介入するつもりはない」と述べた。

 学校の決定に対しては国内各地で抗議の声が上がっている。シモネッタ・ソマルガ(Simonetta Sommaruga)司法相も4日、地元公共テレビに出演し「握手はわれわれの文化の一部だ」と主張した。(c)AFP