【4月4日 AFP】パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州とカシミール(Kashmir)地方の同国支配地域にあるニーラム渓谷(Neelam Valley)で週末、豪雨のため地滑りが発生し、多数の家屋が倒壊して少なくとも53人が死亡、60人が負傷した。地元当局者が3日、明らかにした。

 豪雨は2日に降り始めた。カイバル・パクトゥンクワ州ではこれまでに45人の死亡が確認されたが、遠隔地の被害状況はまだ分かっていないという。一方、カシミール地方の村では2日夜、地滑りで家屋2棟が倒壊し、子ども5人と女性3人が死亡したという。

 パキスタンの特に地方部では粗末な家屋が多く、春に時折降る豪雨で倒壊することがある。同国では昨年夏の雨期に豪雨による洪水で81人が死亡、30万人が被災している。(c)AFP