【4月3日 AFP】海上自衛隊の潜水艦と護衛艦2隻が3日、中国が領有権を主張する南シナ海(South China Sea)の係争海域に近いフィリピンの港に寄港した。同海域のほぼ全域で中国は領有権を主張しており、こうした中国の強引な行動は、世界的な懸念となっている。

 こうした緊張の高まりを受け、フィリピンは日本との連携強化を図っている。

 今回、フィリピンのスービック(Subic)港に寄港したのは、海上自衛隊の潜水艦「おやしお」、護衛艦「ありあけ」と「せとぎり」の3隻。この港は米海軍の元基地で、中国とフィリピンが領有権を争うスカボロー礁(Scarborough Shoal)から200キロの位置にある。

 フィリピン海軍の報道官は、「今回の寄港は、地域の平和や安定の持続的促進および近隣諸国の海軍との協力強化が目的」だと語った。(c)AFP