【4月3日 AFP】(更新)世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2016)は2日、米ボストン(Boston)で女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、ロシアのエフゲニア・メドベデワ(Evgenia Medvedeva)が合計223.86点で初優勝した。

 ショートプログラム(SP)で3位につけていた16歳のメドベデワは、ミスのない演技で逆転優勝を飾り、女子シングルの新たなスターとしての立場を明確にした。

 この日のメドベデワは150.10点を記録し、2010年のソチ冬季五輪のFSで金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ)氏が記録した歴代最高得点を0.04点更新した。また、ジュニアの世界選手権を制した選手が、翌年にシニアの世界選手権を制したのも初めてとなっている。

 優勝候補に挙げられていたメドベデワはその期待に応え、マドンナ(Madonna)が監督した映画『ウォリスとエドワード英国王冠をかけた恋(W.E.)』の楽曲に乗せて七つの3回転ジャンプと二つのダブルアクセルを成功させた。

 メドベデワは通訳を介し、「今は何の感情もありません、今日のパフォーマンスとともに、すべてを氷の上に置いてきました。すぐには、優勝したという気持ちにはならなさそうです。1年前はまだジュニアで滑っていたんです」と語った。

「いつもほどは緊張せず、リンクでは気楽な感じでした。集中して、エレメントを一つ一つこなしました」

「私にとっては、本当に信じられないような瞬間です。自分の人生の中でも並外れた瞬間になると思います」

 今年の欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2016)も制しているメドベデワは、歴代最高記録について教えられると「ワオ」と声を上げていた。