【4月3日 AFP】ある人が将来心臓病にかかるかどうかを予測する上で、体重と身長の関係から算出されるBMI(体格指数)より胴回りのサイズの方が有力な指標になるかもしれない──このような研究結果が、2日に米シカゴ(Chicago)で開かれた米心臓学会(American College of Cardiology)で発表された。

 米メリーランド(Maryland)州の米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の医師ボアズ・ローゼン(Boaz Rosen)氏らの研究チームは、心臓病にはかかっていない糖尿病患者200人について調べた。

 その結果、胴回りのサイズが大きい人は小さい人より、酸素濃度が高い血液を脳などに送り出す左心室の機能に異常がある場合が多いことを突き止めた。研究チームの一人は「胴回りのサイズを落とせば、心臓病になるリスクを減らせる可能性がある」と述べた。

 研究チームは、胴回りのサイズが大きく心臓病の兆候がある糖尿病患者が将来、心臓の機能障害や動脈疾患を発症するかどうかについては引き続き研究が必要だとしている。(c)AFP