【4月3日 AFP】ブリュッセル国際空港(Brussels Airport)は2日、一部業務を3日から再開すると発表した。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の自爆攻撃で被害を受けて以来、12日ぶりの再開となる。

 アルノー・フェイスト(Arnaud Feist)最高経営責任者(CEO)が記者団に語ったところによると、3日午後に運航されるのは、ポルトガルのファロ(Faro)、イタリアのトリノ(Turin)、ギリシャのアテネ(Athens)行きの3便。乗客に対しては、チェックインする前に、新たに導入した厳しい保安検査を実施するという。出発ロビーが攻撃で破壊されたため、チェックインには臨時の設備を利用する。

 発着便は今後増える見通しだが、臨時の設備を使用するため、1時間当たりの旅客処理能力は800~1000人と通常の20%程度にとどまる見通し。復旧には数か月を要する可能性もあるという。

 欧州のハブ空港であるブリュッセル空港が12日間にわたり閉鎖された影響で、到着旅客数が落ち込み、大勢の乗客がベルギー国内外の空港への迂回(うかい)を余儀なくされるなど、旅行業界は大きな打撃を受けている。

 先月22日のブリュッセルの空港と地下鉄駅で起きた連続テロでは、32人が死亡した。ベルギー検察当局はこの日、フランスでの襲撃未遂事件に関与したとして3人目の容疑者を起訴したと発表した。(c)AFP/Michelle FITZPATRICK, Alix RIJCKAERT