【4月3日 AFP】仏航空大手エールフランス(Air France)が17日のイラン首都テヘラン(Tehran)への再就航を前に、女性客室乗務員に現地でのスカーフ着用を指示したことを受けて、客室乗務員らの間にこれを拒否する動きが広がっている。SNPNC(フランス全国客室乗務員労働組合)幹部が2日、AFPに語った。

 同幹部によると、エールフランスの経営陣は、女性客室乗務員に「飛行中はスラックスにゆったりしたジャケット、機内を離れる際には髪を覆うスカーフ」の着用を求める文書を従業員ら送付。この服装規定に従わなかった場合は「罰則」を科す可能性も指摘したという。

 会社側はAFPに対し、全ての乗務員は「他の外国人の乗客と同様に飛行先の国々の法律を守る義務がある」との考えを示した上で、「イランの法律は全ての女性に、公の場所で髪を覆うことを義務づけている」と述べた。

 組合側は、スカーフ着用を義務ではなく自主的な措置とするよう求めている。(c)AFP