【4月3日 AFP】2日に行われたスペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)とレアル・マドリード(Real Madrid)による伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」で、試合前に9万人を超えるファンがヨハン・クライフ(Johan Cruyff)氏を追悼した。

 オランダ代表の名選手で、バルセロナでは選手または指揮官としても偉大な足跡を残したクライフ氏は、先月24日に肺がんのため68歳でこの世を去った。

 試合会場のカンプ・ノウ(Camp Nou)には、クライフ氏が現役時代に愛用した背番号14のバルセロナのユニホームとともに、「ありがとう、ヨハン」と書かれた横断幕が掲げられた。

 1分間の黙とうがささげられる前には、クラブに最も多くのタイトルをもたらしたジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督をはじめ、バルセロナの名選手がクライフ氏をしのぶ映像が流された。

 ディレクターズボックスには、クライフ氏の息子で、自身もバルセロナでプレーした経歴を持つジョルディ(Jordi Cruyff)氏と7人の元会長の姿もあった。

 現役だった1974年にバルセロナを14年ぶりのリーグ優勝に貢献したクライフ氏は、監督として1990年から1994年にかけてリーグ4連覇を達成し、1992年には欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の前身であるヨーロッパチャンピオンズカップ(European Cup)でクラブをタイトルに導いている。(c)AFP