【3月31日 AFP】世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2016)は30日、米ボストン(Boston)で開幕し、アイスダンス・ショートダンス(SD)では、連覇を狙うフランスのガブリエラ・パパダキス(Gabriella Papadakis)/ギヨーム・シゼロン(Guillaume Cizeron)組が、76.29点で首位発進した。

 パパダキスは赤のドレス、シゼロンは黒のシンプルな衣装に身を包み、ワルツとマーチが合わさった音楽を完璧に踊りこなした2人は、他のペアに洗練された演技を見せつけた。

 世界選手権を前に、パパダキスは重点的にSDに取り組みたいと話しており、自分たちの弱点である演技の細部をつめたり、曲の表現力や技術力を伸ばしたりしたいと話していた。

 昨夏の練習中に脳振とうを起こしたパパダキスは、今季のグランプリ(GP)シリーズ欠場を余儀なくされ、世界選手権まで、北米の強豪選手たちと戦う機会がなかった。

 米国のマイア・シブタニ(Maia Shibutani)/アレックス・シブタニ(Alex Shibutani)組が、地元の観客の前でバレエ音楽「コッペリア(Coppelia)」に乗せた見事なパフォーマンスを披露し、自己最高となる74.70点を獲得して、2位につけている。きょうだいでペアを組むシブタニ組は、昨年の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2015)で5位に終わっているものの、今季はすべての大会で上位に入賞する成績を残している。

 昨年大会で銀メダルを獲得している米国のマディソン・チョーク(Madison Chock)/エヴァン・ベイツ(Evan Bates)組は、72.46点で3位に入った。

 世界選手権で2度表彰台に上がっているカナダのケイトリン・ウィーバー(Kaitlyn Weaver)/アンドリュー・ポジェ(Andrew Poje)組は、71.83点で4位発進となったものの、31日のフリーダンス(FD)で全力を出すことができれば、メダル獲得のチャンスは十分にある。(c)AFP