【3月30日 AFP】サッカー元ドイツ代表で、ブンデスリーガ史上最長となる885分無失点の記録を持つGKティモ・ヒルデブラント(Timo Hildebrand)が29日、現役引退を表明した。

 現在36歳のヒルデブラントは、米メジャーリーグサッカー(MLS)のクラブへの移籍を模索していたものの、無所属の状態が続き、グローブを外す決断を下した。

 ヒルデブラントは自身のフェイスブック(Facebook)に、「別れはいつでもつらいものだけど、みんなの支えがあれば楽になる。すべてのファン、クラブ、そして17年間プロサッカー選手として共に歩んできた同僚たちに、ありがとうと言いたい」と書き込んだ。

 ヒルデブラントは02-03シーズンから03-04シーズンにかけて、9試合連続で無失点を達成し、ブンデスリーガ史上最長となる885分無失点の記録を作った。

 現在、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の守護神に君臨するマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)でも、リーグ戦の無失点記録は2011年に作った770分が最高となっている。

 ヒルデブラントは、ドイツ代表では2007年までに7試合に出場。ブンデスリーガでは、VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)を中心に、1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)、シャルケ04(Schalke04)、フランクフルト(Eintracht Frankfurt)を渡り歩いて計301試合に出場し、シュツットガルトでは06-07シーズンにマイスターシャーレを獲得した。

 スペイン1部リーグのバレンシア(Valencia CF)や、ポルトガル1部のスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)でのプレー経験もあるヒルデブラントだが、2014年12月の試合が結果的に最後の試合出場になり、その後は2015年4月に手術を行った腰の回復がままならず、引退の決断に至った。(c)AFP