【3月30日 AFP】サッカー国際親善試合は29日、各地で行われ、イングランドは1-2でオランダに敗れた。

 26日の試合では、世界王者のドイツに3-2で会心の勝利を収めていたイングランドだが、この日はホームのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でオランダに逆転負けを喫し、現実を思い知らされた。

 前半、きれいな崩しからジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)が2試合連続ゴールを決めて先制したイングランドだったが、後半開始早々の5分、フィンセント・ヤンセン(Vincent Janssen)にPKから同点ゴールを許すと、同32分には交代出場のルシアーノ・ナルシン(Luciano Narsingh)に逆転ゴールを決められた。

 ナルシンにラストパスを送ったヤンセンは、その途中でフィル・ジャギエルカ(Phil Jagielka)を突き飛ばしていたようにも見えたが、笛は鳴らず。結局はこのナルシンの得点が試合の決勝点となった。

 オランダの選手は、先日この世を去った同国のレジェンド、ヨハン・クライフ(Johan Cruyff)氏を悼み、同氏の代名詞的な背番号だった14の数字が胸に入ったユニホームを着てイングランド戦に臨んだ。

 また、試合の前半14分にアヤックス(Ajax)やFCバルセロナ(FC Barcelona)で活躍したクライフ氏の顔が大型ビジョンに映し出されると、スタジアム中の観客が立ち上がり、そろって拍手を送った。(c)AFP