【3月28日 AFP】米大統領選の共和党候補者指名争いで首位を走るドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によるインタビューで、自身が大統領に就任した場合には在日および在韓米軍を撤退させ、両国に核開発を認める可能性を示唆したことについて、日韓両政府は冷静な反応を示している。

 26日付の同紙の記事について意見を求められた韓国国防省の文尚均(ムン・サンギュン、Moon Sang-Gyun)報道官は、米大統領候補の発言に対してコメントするのは不適切だという考えを示す一方、米韓相互防衛条約が韓米の同盟関係の基盤であるという韓国政府の姿勢に変わりはないと強調した。

 一方、日本の菅義偉(Yoshihide Suga)官房長官も、トランプ氏の発言について直接コメントすることは控えたものの、日米同盟は「わが国の外交の基軸であり、アジア太平洋域と世界の繁栄と安全にとって極めて重要だ」と述べた。

 さらに菅官房長官は、核兵器の保有・製造、および核兵器の持ち込みを禁止する非核三原則を堅持する方針を示した。(c)AFP