【3月28日 AFP】米大統領選の共和党指名候補争いでトップを走る不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を最も熱狂的に応援する支持者らの層は、主に白人で、学歴は高卒以下、急速に変化する米国社会で自分たちが「差別」されるようになったことに怒りを抱えている人たちだ。

 こうした人々が今年の大統領選に大きな影響を及ぼしたことは予想外の展開であり、彼らの人物像や信条に関心が集まっている。

「トランペッター」と呼ばれるトランプ氏の支持者たちは、主流の保守派への迎合を拒否し、反トランプ派を困惑させている。居住地も都市部から郊外、地方と米国各地に散らばっている。

 これまで30州余りで行われた予備選や党員集会でのトランプ氏の平均得票率は37%。富裕層も貧困層も、黒人も白人も、年齢も幅広い世代が彼に投票した。

 だが出口調査の結果を分析している専門家たちによれば、トランプ氏の中心的な支持者は、自分たちに有利な経済政策を求める人々だという。

 しばしば最大の支持層を形成しているのは、高卒者だ。北東部ニューハンプシャー(New Hampshire)州の予備選では、大学教育を受けていない有権者の47%がトランプ氏に投票。南部になるとこの割合はさらに上昇し、ミシシッピ(Mississippi)州では56%に上った。

 とはいえ、大卒者がトランプ氏に背を向けているわけではなく、彼は大卒者のなかでも支持率トップであることも多い。ただ、大卒以上の学歴がある有権者の場合、票が異なる候補者に分散する傾向にある。