【3月27日 AFP】競馬のドバイ・ワールドカップ(Dubai World Cup 2016、ダート2000メートル)が26日、ドバイ(Dubai)のメイダン競馬場(Meydan racecourse)で開催され、ビクター・エスピノーザ(Victor Espinoza)騎手騎乗のカリフォルニアクローム(California Chrome)が優勝した。

 プリンスビショップ(Prince Bishop)に敗れ、まさかの2位に終わった昨年に続く出走となったカリフォルニアクロームは、見事に前回の雪辱を果たし、2014年のケンタッキーダービー(140th Kentucky Derby)、プリークネス・ステークス(139th Preakness Stakes)に続くビッグタイトルを手にした。

 今年は前年より5馬身分は速いとアート・シャーマン(Art Sherman)調教師が予想していた通り、カリフォルニアクロームは2着のムブタヒージ(Mubtaahij)に約4馬身差をつけて圧勝した。

 2014年にアフリカンストーリー(African Story)が記録したレースレコードには届かなかったが、1996年から開催されているレースで米国馬が優勝するのは、今回のカリフォルニアクロームで通算10頭目となる。

 シャーマン調教師は、次の目標は英国でのレースではなく、米国に戻ってブリーダーズカップ(Breeders' Cup World Throughbred Championships)に挑戦することだと明かしている。

 シャーマン調教師は地元紙のナショナル(The National)に対し、「ここは大好きだ。ここに戻ってくるのは3度目になる。あの子は最高の馬だよ。ほかに何が言える?このレースを制すことが生涯の夢だった。これ以上はない」と語った。

「イングランドに行くとは思わない。今後は30日間ほど放牧に出してのんびりさせる。最終目標はブリーダーズカップだ」

 3着にはスペシャルファイター(Special Fighter)を抑えてホッパチュニティ(Hoppertunity)が入った。

 一方、ドバイ・ワールドカップの1つ前に当たる第8レースのドバイ・シーマクラシック(Dubai Sheema Classic 2016、芝2410メートル)には、ドゥラメンテ(Duramente)が2番人気で出走したが、1番人気のポストポンド (Postponed)に及ばず、2着となった。

 最終コーナーで抜け出したポストポンドは、そのまま差を詰められることなく、ドゥラメンテに2馬身差をつけて逃げ切った。ポストポンドは昨年のキングジョージ6世&クイーンエリザベス・ステークス(King George VI and Queen Elizabeth Stakes)優勝馬で、これで4連勝を飾っている。(c)AFP