【3月26日 AFP】エジプト軍は25日、同国東部シナイ半島(Sinai Peninsula)でイスラム過激派と戦闘になり、戦闘員60人を殺害したと発表した。

 陸軍報道官が交流サイトのフェイスブック(Facebook)公式ページで明らかにしたところによると、空軍の支援を受けた陸軍の対テロ部隊が同日、北シナイ(North Sinai)県の「ラファ(Rafah)とシーク・ザイード(Sheikh Zayed)南方でテロリスト60人を殺害、40人を負傷させ、四輪駆動トラック27台を破壊した」という。死者と負傷者数は他の情報源では確認できていない。

 エジプトでは、2013年に軍がイスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」出身のムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領を追放して以降、イスラム過激派による軍と警察を標的とした攻撃が増加。軍の掃討作戦にもかかわらず被害は続いている。

 今月19日には北シナイ県の県都アリーシュ(El-Arish)で警察の検問所が襲撃され、警察官15人が死亡した。この事件では、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」傘下の地元組織が犯行声明を出した。

 ISはまた、昨年10月にロシアの旅客機が南シナイ(South Sinai)のリゾート地シャルムエルシェイク(Sharm el-Sheikh)を離陸直後に墜落し乗客乗員224人全員が死亡した事件でも、爆破の犯行声明を出している。(c)AFP