【3月25日 AFP】世界バドミントン連盟(BWF)は24日、厳格化された新たな行動規範を発表し、賭博や八百長などの不正行為に関わった選手らは、永久追放処分になる可能性があると警告した。

 マレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)に本部を置くBWFによれば、バドミントンの選手、関係者および審判が違法賭博や違反行為を知りながら報告を怠り、証拠を隠ぺいしたり捜査への協力を拒否したりした場合にも、処分が検討されることになるという。

 BWFのトマス・ルンド(Thomas Lund)事務局長は声明で、「BWFは競技をクリーンなものにすべく取り組んでおり、この規範はバドミントン界の全ての人に適用される」と述べた。

 バドミントン界では、昨年10月にオランダの2選手が八百長を持ち掛けられたと明かし、関係者が注意を喚起していた。選手らによれば、話を持ち掛けてきたのはマレーシア人の男で、過去にもシンガポール・オープン(OUE Singapore Open)や国別対抗戦トマス杯(Thomas Cup)で八百長に関与したとされている。

 新たな行動規範では、違反者に対して以前より厳格な処分が科されることになっており、BWFによれば、「悪質なケースでは、バドミントン界から永久追放される可能性がある」という。

 八百長や違法賭博に関する問題は、サッカーやクリケットをはじめとする多くのスポーツで、懸念の声が上がっている。

 最近ではテニス界も八百長疑惑で激震に見舞われたばかりで、今年1月に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)の開幕直前には、英国放送協会(BBC)と米ニュースサイトのバズフィード(BuzzFeed)が、不正を暴露する記事を掲載している。(c)AFP