【3月23日 AFP】タンタン(Tintin)が泣いた。

 22日にベルギーのブリュッセル(Brussels)で連続テロが発生してから数時間のうちに、同国で最も有名な漫画の主人公が涙を流している画像がソーシャルメディアにあふれた。

 ツイッター(Twitter)のあるユーザーは、主人公の少年タンタンの吹き出しに「こういう狂気にさらされても、強く、共に人間的であろう」と書き込んだ。

 だが、中でも最も多く共有された画像は、擬人化されたフランス国旗が、泣いているベルギー国旗に腕を回しているものだ。

 この画像は仏紙ルモンド(Le Monde)の著名漫画家プランチュ(Plantu)氏が描いたもの。3月22日と130人の犠牲者を出したパリ同時テロが起きた11月13日の日付も書かれている。

 一方、パリの事件を起こしたのと同じイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の細胞がベルギーでの攻撃も計画していたのだろうかという臆測が流れる中、ベルギーではより挑戦的で尊大なトーンのいくつかの画像も多くの人に共有された。

 そんな画像の一つには、5本のフライドポテトのうち真ん中の1本だけが、中指を立てる侮辱のしぐさのように高く伸びているものもあった。フライドポテトといえばベルギーの屋台の定番だ。

 ブリュッセルのある弁護士は事件発生直後 「まだ俺たちは1100万人もいるんだ」とツイッターに投稿した。「お前たちにはむかつくが、お前たちを喜ばせるようなことはしないぞ。フライドポテト万歳!」