【3月22日 AFP】米アップル(Apple)が、カリフォルニア(California)州サンバーナーディーノ(San Bernardino)で昨年12月に起きた銃乱射事件の容疑者が所有していた「iPhone(アイフォーン)」のロック解除を拒否している問題で、米政府は21日、同社の協力を得ずにこのiPhoneにアクセスする方法が見つかった可能性があると明らかにした。法廷闘争に発展した両者の対立は一段の悪化が回避される可能性が出てきた。

 米司法省が法廷に提出した文書によると、「ある部外者」が20日、サイード・ファルーク(Syed Farook)容疑者のiPhoneのロックを解除し得る方法を米連邦捜査局(FBI)に示した。保存されているデータを損なわない方法なのかを調べる必要があるが、実行可能であればアップルの協力は不要になるとしている。

 カリフォルニア州の連邦地裁では22日にこの問題についての審問が予定されていたが、同省の要請を受けて延期された。政府側は4月5日までに状況報告書を裁判所に提出するよう命じられた。(c)AFP