【3月22日 AFP】米アップル(Apple)は21日、「iPhone(アイフォーン)」と「iPad(アイパッド)」の新モデルを発表した。今回は画面の小型化に加え、価格も控えめと「小ささ」が特徴。iPhoneを初めて購入する人や新興国市場の消費者らをターゲットにしている。

 新型iPhone「iPhone SE」は画面サイズが4インチで、米国での販売価格は携帯電話契約に伴う値引きなしで399ドル(約4万4600円)。より大型のiPhoneに比べて大幅に低く設定された。

 アップルのグレッグ・ジョズィアック(Greg Joswiak)副社長は、昨年の小型iPhoneの販売台数が3000万台に上ったことを明らかにし、画面サイズが大型化する傾向があるにもかかわらず、コンパクトサイズを好む消費者も多いと説明した。

 SEの価格は安価なアンドロイド(Android)端末よりは高いものの、この新機種の登場によって開発途上国の消費者も「アップル」ブランドに手が届きやすくなりそうだ。

 SEは、初めてiPhoneを購入する人や、同じ4インチの「iPhone 5s」や「iPhone 5c」を2年以上利用しアップグレードを望んでいる人らを想定している。

 一方、ビジネス向け「iPad Pro」の新モデルも発表された。画面サイズは9.7インチと、現行モデルの12.9インチから小型化。米国での価格は現行モデルが800ドル(約9万円)前後であるのに対して、新モデルは599ドル(約6万7000円)からとなっている。

 新型のiPhoneとiPadはまず日本や米、英、オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港(Hong Kong)、ニュージーランド、シンガポールで31日に発売される。予約受付は24日から。販売される市場は4月にさらに増える予定。(c)AFP/Glenn CHAPMAN