【3月20日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が、来季のチームの指揮を執る新監督としてジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏との仮契約を結んだ。19日、スペイン紙エル・パイス(El Pais)が報じた。

 同紙は、モウリーニョ氏の代理人を務めるホルヘ・メンデス(Jorge Mendes)氏が所有する代理人会社のジェスティフテ(Gestifute)の情報として、モウリーニョ氏が、最終的にユナイテッドの指揮を執らなかったとしても、1500万ポンド(約24億円)を手にすることができる契約を結んだと伝えている。

 現在ルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督が指揮を執るユナイテッドが5月1日までに契約を完了しない場合、モウリーニョ氏には補償金500万ポンド(約8億円)が支払われ、さらに交渉が6月1日以降まで続くか決裂となった場合、クラブは同氏にさらに1000万ポンド(約16億円)を支払うことになる。

 モウリーニョ氏は、今季のプレミアリーグ第16節までに9敗を喫し、昨年12月にチェルシー(Chelsea)の監督を解任された。

 今週、英BTスポーツ(BT Sport)に対してモウリーニョ氏は、「今後を楽しみにしている。サッカー界に戻りたいね。時がたつのはあっという間で、たちまち7月は目前ということになる」と語っている。

 ファン・ハール監督は、積み重なるプレッシャーの中、2014年に結んだ3年契約の最終シーズンを全うできるかどうかという状況になっている。

 ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2015-16)ではライバルのリバプール(Liverpool FC)に屈して敗退が決まり、リーグ戦では来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)出場権の獲得に必要なトップ4をめぐる、厳しい争いに直面している。

 ユナイテッドは現在リーグ6位につけており、4位のマンチェスター・シティ(Manchester City)とは勝ち点4差となっている。ユナイテッドは19日、そのシティとの対戦を控えている。(c)AFP