【3月20日 AFP】(更新、写真追加)トルコ・イスタンブール(Istanbul)の繁華街で19日、自爆攻撃が発生し、自爆犯1人を含む少なくとも5人が死亡、36人が負傷した。トルコでは数日前にも首都アンカラ(Ankara)で自爆攻撃が発生し35人が死亡したばかりだった。

 昨年7月以降にトルコで起きた大規模な自爆攻撃としては6度目となる今回の事件は、歩行者天国にもなり普段は買い物客や観光客でにぎわう全長約2キロメートルのイスティクラル通り(Istiklal Caddesi)で発生した。爆発があったのは土曜日の朝だったため、通りはまだ普段よりも静かだったという。

 イスタンブール県のバーシップ・シャーヒン(Vasip Sahin)知事は「これは自爆攻撃であり、テロ攻撃だ」と話し、攻撃で4人の犠牲者と自爆攻撃実行犯1人を合わせ5人が死亡したと述べた。

 トルコのメディアは、今回の爆発でイスラエル人3人とイラン人1人が死亡したと伝えている。一方で米政府は、死者の中に米国人2人が含まれていたと明らかにした。死亡したという米国人2人は二重国籍を持っていたのか、トルコのメディアが伝えた以外にも犠牲者がいるのかは現時点では明らかになっていない。

 メフメト・ムエジンオール(Mehmet Muezzinoglu)保健相は、負傷者36人のうち12人が外国人で、うち6人がイスラエル人、2人がアイルランド人、残る4人はそれぞれドイツ、アイスランド、イラン、ドバイから来ていたと述べた。

 アフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相は捜査で迅速に実行犯を突き止めると述べ、「あらゆる形式のテロを根絶するまで、強い意志と忍耐を持って戦い続ける」と述べた。米政府は事件を「卑劣な攻撃」と非難した。