【3月15日 AFP】米政府は14日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、離脱する戦闘員の増加に伴い少年兵に依存する割合を強めているとの見解を示した。

 これに先立ち、イラクのクルド人治安部隊ペシュメルガ(Peshmerga)の幹部はAFPに対し、同国北部でISから離脱した米国民を拘束したことを明らかにしていた。

 米国務省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は14日の定例会見で、この情報について「イラクやクルド当局と緊密に連携し、信ぴょう性を確認するための情報入手に努めている」とのみ説明し、確認を避けた。

 一方で、ISでは「ますます多くの」離反者が出ており、少年兵に対する依存度が高まっていると付け加え、「当初、彼ら(IS)は情報入手に子どもたちを使っていたが、その後、自爆攻撃に使うようになった」と指摘。

「現在、彼らが大人の戦闘員と一緒に実際の戦闘に子どもを使用しているとするより多くの報告を入手している」とし、「彼らが人員の勧誘や組織へのつなぎ留めに苦慮していることを示す良い兆候」だと述べた。(c)AFP