【3月15日 AFP】(更新)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記は、核弾頭の爆発実験と「数種類の」弾道ロケットの発射試験を「近いうちに」実施するよう指示した。同国の国営朝鮮中央通信(KCNA)が15日、伝えた。

 KCNAによると金第1書記は、新たな実験について「核攻撃能力」を高めることが狙いだと説明。さらに、弾道ミサイルの大気圏再突入の模擬実験に成功したと発表し、「大陸間弾道ミサイル(ICBM)弾頭の再突入の信頼性は確保された」と述べた。

 大気圏再突入の際の高熱と振動に耐えうる弾道ミサイルの開発能力が確認されたとすれば、北朝鮮の核攻撃能力が大幅に向上したことになり、米本土への明確な脅威となる。

 北朝鮮は米韓軍事演習に反発し、1週間以上前から両国に対する攻撃を警告している。北朝鮮が少量の核兵器を保有していることは既に知られているが、弾道ミサイルで標的を正確に狙うだけの技術力があるかどうかについては意見が分かれている。(c)AFP