【3月14日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)南部で14日、パレスチナ人3人によるイスラエル人を狙った襲撃が相次いで起き、イスラエル軍兵士3人が負傷、容疑者3人はいずれも射殺された。

 イスラエル軍の声明によると、ヘブロン(Hebron)に近いユダヤ人入植地キリヤットアルバ(Kiryat Arba)の入り口にあるバス停で、バスを待っていた人々に向けてパレスチナ人2人が拳銃とサブマシンガンを発砲。入植地を警備していた軍部隊がただちに応戦し、襲撃者を射殺した。

 この事件から間もなく、現場に駆け付けた軍用車両にパレスチナ人が運転する車が突っ込んだ。これも軍部隊が即応し、襲撃者を射殺した。

 イスラエル軍治安部隊によれば、昨年10月以降、エルサレム(Jerusalem)およびヨルダン川西岸では襲撃事件が急増しており、この5か月半の間にパレスチナ人191人、イスラエル人28人などが犠牲となっている。こうした襲撃事件について多くの専門家は、パレスチナ人の若者がイスラエルによる占領に不満を募らせている現れだとみている。(c)AFP