【3月14日 AFP】バドミントン、全英オープン(YONEX All England Open Badminton Championships 2016)は13日、各種目の決勝が行われ、女子シングルスで奥原希望(Nozomi Okuhara)が優勝を飾り、21歳の誕生日にキャリア最大のタイトルを手にした。

 大会第8シードの奥原は、第7シードで大会制覇の経験を持つ王適嫻(Shixian Wang、中国)を21-11、16-21、21-19で下し、昨年12月のBWFワールドスーパーシリーズファイナルズ(BWF World Superseries Finals 2015)に続く栄冠を勝ち取った。

 しかしながら、決勝の最終第3ゲームでは王に議論を呼ぶようなペナルティーが科され、会場からはブーイングも聞かれた。

 このゲームで一時17-14とリードしていた王は、17-17と奥原が追い上げた際に遅延行為でレッドカードを受け、ラリーをすることなく奥原に1ポイントを譲り、そのまま試合に敗れた。

 今大会2番目に長い1時間39分の熱戦は最高の決勝となったが、マイク・ライト(Mike Wright)主審が下した判断には注目が集まり、さまざまな声が上がることは必至とみられる。

 王は「はっきりとした基準が必要です。相手も同じように(遅延を)していましたが、警告を受けたのは私だけでした。ただ、それについては申し訳なく思います」とコメントした。

 一方で奥原は判定について「あの判定は取るに足りないことです」と話した。

 一方、女子ダブルスでは第3シードの松友美佐紀(Misaki Matsutomo)/高橋礼華(Ayaka Takahashi)組が21-10、21-12で第6シードのタン・ユァンティン(Yuanting Tang、中国)/ユー・ヤン(Yang Yu、中国)組を退けた。男子ダブルスでは遠藤大由(Hiroyuki Endo)/早川賢一(Kenichi Hayakawa)組がロシアペアに23-21、18-21、16-21で敗れ準優勝となったものの、今大会で日本は中国を上回る成功を収めている。

 男子シングルスでは林丹(Dan Lin、中国)が同胞の田厚威(Houwei Tian)に21-9、21-10と圧勝し、通算6度目の大会制覇を遂げた。5か月後のリオデジャネイロ五輪を控え、林は五輪3連覇に向けて着々と準備を重ねていることを示した。(c)AFP