【3月14日 AFP】トルコの首都アンカラ(Ankara)中心部で13日、自動車爆弾による自爆攻撃が起き、同国保健相によると少なくとも34人が死亡、125人が負傷した。うち19人は重傷という。

 爆発は、クズライ(Kizilay)広場近くのバス停で、午後6時45分(日本時間13日午前1時45分)ごろに発生。広場からは負傷者が救急車で市内10か所の病院に次々と運ばれた。

 メフメト・ムエジンオール(Mehmet Muezzinoglu)保健相によると、現場で30人が死亡、搬送先の病院でさらに4人が死亡した。

 地元当局は声明で、爆発の原因は自動車爆弾だったと発表。また、治安当局者はAFPに対し、これまでの捜査結果から、爆発は自爆攻撃だったことが示されていると語った。

 トルコでは昨年半ば以降、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」などによる攻撃が相次いで発生している。アンカラでは昨年10月にISの犯行とされる連続自爆攻撃で103人が死亡。先月17日にも市中心部での自動車爆弾攻撃で29人が死亡しており、こちらは非合法化されたクルド人武装組織「クルド労働者党(PKK)」の関連組織が犯行声明を出している。

 軍司令部や国会議事堂、外国大使館などの重要施設が集中するアンカラ中心部が再び襲われたことで、ISとクルド人反政府組織という治安に対する2つの脅威への対応を疑問視する声が上がるのは必至だ。(c)AFP/Burak AKINCI