【3月12日 AFP】イングランド・プレミアリーグで降格圏に低迷するニューカッスル(Newcastle United)は11日、スティーヴ・マクラーレン(Steve McClaren)監督を解任し、今年初めにスペイン1部リーグの強豪レアル・マドリード(Real Madrid)の指揮官を解任されたラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)氏の新監督就任を発表した。

 マクラーレン監督解任から数時間後に新監督就任が発表されたベニテス氏は、リーグ戦残り10試合で20チーム中19位に低迷するニューカッスルと3年契約を結んでいる。ベニテス氏はクラブを通じて発表した声明の中で「イングランドの伝説的なクラブを託されてうれしく思う。同時にプレミアリーグ残留という壮大なチャレンジが待ち受けている」とコメントした。

 2004年から2010年までリバプール(Liverpool FC)で指揮を執り、2012-13シーズンには暫定監督としてチェルシー(Chelsea)を率いた実績を持つ55歳のベニテス氏は、チームに不満を募らせているサポーターに一致団結を呼びかけ、「今回の任務を遂行するために、皆さまの全面的な支援を求めている」とメッセージを送った。

「個人的にはプレミアリーグ復帰には親近感を覚えている。これ以上うれしいことはない。さあトゥーン・アーミー(ニューカッスルのサポーターの愛称)!クラブも私も、あなた方の全面的な関与を必要としている」

 2005年にリバプールを欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇に導いているベニテス監督だが、14日には首位レスター・シティ(Leicester City)との初陣が控えており、新しいチームの選手について把握する時間はわずかしか残されていない。

 ベニテス監督のホーム初戦は20日のサンダーランド(Sunderland AFC)戦となるが、ブラックキャッツ(Black catsサンダーランドの愛称)も残留争いの当事者であるため、タイン・ウェア・ダービー(Tyne-Wear Derby)は近年で最も重要な意味を持った試合になる。(c)AFP/Julian GUYER