【3月9日 AFP】(写真追加)イランは9日、米国の警告を無視してミサイル実験を継続し、弾道ミサイル2発を発射した。

 イランの国営メディアによると、イラン革命防衛隊のホセイン・サラミ(Hossein Salami)副司令官は「長距離精密ミサイルのQadr-HQadr-Fが本日、発射され、(約1400キロメートル離れた)標的の破壊に成功した」と語った。また同国国営テレビはイラン北部アルボルズ(Alborz)山脈にある発射場から2発のミサイルが発射される様子を放映した。

 米政府は今年1月、イランが欧米など6か国と交わした合意に基づき、核開発疑惑をめぐる制裁を解除したが、その24時間後、同国のミサイル開発計画に関する追加制裁を行っていた。

 だがイランは8日、複数の弾道ミサイルの発射実験を実施。これを受けて米国務省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は、実験実施が事実と確認されれば米国は単独または国際社会とともに行動する可能性があると警告していた。(c)AFP