【3月9日 AFP】2015年末、所属選手が野球賭博に関与していたことが発覚したプロ野球の読売ジャイアンツ(Yomiuri Giants)で、新たに1人の選手の関与が判明。これを受けて球団は、渡辺恒雄(Tsuneo Watanabe)最高顧問らの引責辞任を発表した。

 メディア界の大御所で現在89歳の渡辺氏は、所属投手の高木京介(Kyosuke Takagi)選手が、国内で全面的に禁止されている野球賭博を行っていたことが判明したため、ほかの2人の球団幹部とともに辞任することが発表された。

 渡辺氏らの辞任が発表されたのは8日夜。球団はその場で、高木投手の件を日本野球機構(NPB)に告発したことを発表した。高木投手には永久追放処分が下される可能性がある。

 ジャイアンツは昨年11月にも、3選手の野球賭博への関与で謝罪を行っていたばかりだった。3選手はNPBから無期限の失格処分を科されている。

 球団は声明を発表し、「再発防止のため、綱紀を正すことに努めて参りましたが、すべてのうみを出しきれていなかったことが判明し、痛恨の極みです」とコメントした。(c)AFP